住宅資金を貯金しているあなたは本当に堅実なのか
2018.11.29
ご案内したお客様に、時々こんなお話を聞きます。
A様:「今は社宅で6万円の賃貸に住んでいるのですが、半分の3万円は会社が負担してくれているので貯金しながらもう少し検討してみます。」
補助や支援が手厚い会社にお勤めの方は、家賃の援助など本当に助かりますよね。
その分、今後の住宅資金に回そうという考えは非常に計画的である…ように一見思えます。
果たして本当にそうでしょうか?
一方、B様。この方は金利が上昇傾向になりつつある現在の金融機関情報をいち早く掴み、かつ増税前にマイホームを購入しよう!と最短の今月、弊社の新築をご購入されました。
社宅にお住いのA様は、B様から3年遅れて同じく弊社の新築をご購入されました。
真面目に月々3万円貯蓄をされていたA様は3年間で108万円もの住宅計画資金を得ており、それを差し引いた分の住宅ローンを借り入れ、ご購入されたのです。
ここで、お二方の三年間のお金の流れを比べてみましょう。
A様:賃貸の家賃 -3万円×36ヶ月=-108万円
貯蓄した住宅購入資金 3万円×36ヶ月=108万円 差引0円
B様:住宅ローンのお支払のみ(住宅購入資金) 5万円×36ヶ月=180万円
住宅購入の資金という考え方だと、B様は3年間かけて5万の貯金をし続けてきたと同じなのです。
一方A様は貯金はしていますが、同じ額の賃貸家賃が毎月出ていっています。
しかも両者とも同じ年数で住宅ローンを組んだので、B様はA様よりも3年早く払い終わりが来ます。
B様は消費税増税前に購入したので、その分建物にかかる消費税がA様に比べ少なく済み、念願だったカーポートやウッドデッキ、テラス屋根、その他諸々の追加工事も消費税8%時の税率で取り付けることが出来ました。
更に増税分の借り入れにも住宅ローンの金利が乗ってくる為、総支払額もA様よりもぐっと抑えることが出来ました。
もしA様に明確なこだわり、譲れない条件がある…という理由で住宅のご検討に充分な時間をかけたかったのであれば、それは前向きな購入時期の引き延ばしだと思います。
ただもし、漠然と…ただ何となく踏ん切りがつかなくて3年間を過ごしたのであれば、非常に不毛な時間をいたずらに過ごしてしまったと言わざるを得ません。
どうか、貯めるお金にだけに目を向けるのではなく、出ていくお金にも注意を払って下さい。
今のお家賃は、地主さんや大家さんにしかいかないお金です。
Bさんのように出来るだけ早くご自分の財産の為にお金を使っていくという考えに、このお役立ち情報を読んで変わって頂けるのであれば、筆者としてとても嬉しく思います。