住宅の工法について
2017.09.25
住宅には様々な工法があります。
各工法にはメリット、デメリットがあり地域性や建物の規模、土地の条件などで選択していきます。
戸建住宅は木造が主流になっていますが、実はこれにも理由があるのです。
これから主な工法をまとめてみます。
木造軸組工法(在来工法)
特徴 柱や梁など軸組で支える工法になり昔から日本で取り入れられていることで在来工法とも呼ばれています。昔からなじみのある日本家屋です。
メリットとして設計の自由度が高く増改築もしやすい。何よりも木材は日本の気候に合っています。
デメリットは他の工法より耐震性が低くなる場合があり職人の腕のバラつきがありますが近年は耐震金物の使用やプレカット(工場にて加工)工法が主流となり品質のバラつきが少なくなっています。
木造壁式工法(2×4工法 木質パネル工法)
特徴 木造軸組工法と違い柱や梁を使わず耐力壁で支える工法。
メリットとして気密性・断熱性・耐震性・防音性が高く工期も短くできます。
デメリットは耐力壁の配置の関係で窓の位置、大きさ等が制限される場合もあります。
鉄骨造
特徴 柱や梁に鉄骨を使った軸組工法です。
メリットとして設計の自由度が高く木造より柱と柱の間(スパン)が長くでき空間を広く作れます。
デメリットは建築費が高くなります。音が響きやすくなり、建物も揺れやすくなります。
鉄筋コンクリート造(RC造)
特徴 鉄筋のまわりを型枠で囲みコンクリートを流し込んで躯体を造ります。
メリットとして耐震性・耐久性・耐火性・防音性が高くなります。設計の自由度も高くなります。
デメリットは工期も長く建築費も高くなります。
この様に様々な工法がありますが一般の住宅で木造(在来工法)が多いのは工事費も抑えられて、設計の自由度も高い所ではないでしょうか。
また、木材は日本の気候にあっていますので昔から使われてきており歴史があるのです。
日本人であれば落ち着く空間になるのかもしれませんね。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造は確かに頑丈ですが、建築費も高額になります。
木造よりも構造体が重量になるため地盤の補強も木造と比べると費用がかかります。
こうなってくると個人の住宅には向いてきません。
公共施設やマンションとかには向いている工法ですね。
木造が全て優れているわけではありませんが、住宅としての用途に関しては適材なものかもしれません。弊社では木造軸組工法を取り入れております。主要構造材は宮崎の飫肥杉を使っており気候にもあっておりますので自信をもっておすすめできる住宅です。